20120310-202538.jpg

明日で、地震から一年。

あの日の事は良く覚えています。
自宅で、アクセサリーを制作していたら、グワっと不思議な揺れを感じ、テレビをつけると大地震でした。

しばらく情報を見ていると、津波がおきていました。
信じられない強さで、どんどん車や家が流されていきました。

「なにこれ?現実?」

そして原発事故。
日本はどうなるのか?
富山は何も変わらない日常が流れ、申し訳ない気持ちになりました。

私が仕事にしているものは、生活必需品ではありません。
私の造る物は、必要なのか?と考えていました。

しかし、この間テレビで、被災した方が美術館を訪れ、「日常はすべて流されました。そして物に固執しなくなった。今は美しい物が見たい」と。

これは驚きでした。逆だと思っていました。生活必需品は必要で、アートなんてどうでも良いんだろうなと、思っていました。

もちろん人によって意見は違うと思います。

でも、これを聞いて私も微力でも、美しい物を作っていれば、何かの助けになるのかもしれない、と感じました。

まだまだ寒いという東北地方。
早く春が来ますように。

カテゴリー: life

グラス「風景のドローイング~雪の日~」  

最近、ガラスの話題に触れていなかったので、少しずつですが、作品を紹介していきたいと思います。

グラス「風景のドローイング~雪の日~」

ようやく、春が近づき、雪も解けたのですが、雪の日です。

寒いのは嫌だなあと思いつつ、やっぱりあの白い世界は好きみたいです。

白と言っても厳密には白いガラスを使っているわけではありません。

透明のガラスを細かく細かく砕いたものをつけると、柔らかい白に見えるのです。

実物をよーく見るとわかりますが、細かい粉と粉の間に、泡が集まって白く見えています。

言葉ではわかりづらいですね。

原理は多分、透明の洗剤が、泡立つほど白くなるのと同じだと思いますが・・・

私なりの白を求めて日々探究です。

そして、アイスティーや、アイスコーヒーを入れると、白が一段と映えて雪景色が広がります。

ビールだと泡が雲になり、雪が降ります。

水だと冬のような表情を見せてくれます。

もうすぐ春。

ガラスもようやく出番が近づいてきました。